デザイン

天童木工に見る豊かな暮らし

 

「LONG LIFE DESIGN -47都道府県の健やかなデザイン展-」

後半は「天童木工」さんのお話でした。

天童木工とは

日本の木製家具メーカーとして初めて成形合板技術を実用化したことで知られる。珍しく古くから社外の家具デザイナーを起用し、半世紀以上販売を継続している製品もある。
官公庁や企業などを対象とした特注家具(コントラクト家具)の製造も多く行っている。トヨタレクサス)やホンダの本木目パネル、ウッドステアリングも手がける。
新開発の世界初の圧密成形技術により、従来は軟らかくて家具に向かないとされていたスギヒノキなどの針葉樹の合板から出来た新たな成形合板家具の開発に成功し、2015年の「第6回ものづくり日本大賞」で従業員5名が最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した

Wikipediaより引用


上記の通り、日本を代表する木工家具メーカーの1つです。
仕事でも造作家具の製作で何度かお世話になったことがあります。
職人さんの山形弁訛りが印象的でした^^


ちなみに造作家具というのは既製品の家具と違って
オリジナルで作ってもらう特注家具のこと。

値段は高くなりますがちょうど良いサイズの既成家具がない時や
壁から壁までぴったりの家具がほしい時におすすめです♪


インテリアコーディネーターは一般の方より造作家具に対するハードルが低いので、「既製品にないものは作ってしまえばいい!」という感覚の人も多いんです。

なのでインテリアコーディネーターに相談して「家具作っちゃいましょう!」と言われても驚かないでください。
高い買い物をさせようとしている訳ではなく普通の感覚なのです。笑




話を戻しまして、、



「職人不足や後継者問題にはどのように対応しているのでしょうか」
とのセミナー参加者からの質問で出てきたお話。



天童木工さんは天童市内に本社と工場があるのですが
その市内の工場で働く職人さんのほとんどは地元の若者なんだとか。

天童市では地元の高校生が学校を卒業すると
自然と天童木工に入社する流れがあるのだそうです。

もちろん全員ではありませんし、県外から「職人になりたい!」と
やって来る方もいるそうですが。


人口減少、職人不足、後継者不足は木工業や職人業界では深刻な問題だと思いますが、天童木工さんはどうやらその類ではなく現時点で特段問題にはなっていないようです。


お話を伺っていて、以下の2つの要素が備わっているからなのかなと
感じました。

  • 完全な受注生産性で守られる労働環境
  • 誇りの持って取り組める仕事

労働環境・仕事に対する誇りのバランス

天童木工は受注生産にしており、在庫を抱えていません。

一度に大量に発注が来た場合は納期に追われることになりそうですが、天童木工さんは違うんです。

納品先に待ってもらうんです。

職人さんに無理させない。


これって日本の企業だとなかなかできないことですよね。
海外では当たり前のことなのですが。


ヨーロッパの国々が長期のバカンスを取ることは知られていますよね。

その影響はインテリア業界にもあり、バカンスの7月〜8月頃に輸入家具や輸入照明を依頼する際は要注意なんです。

担当者が休みに入ると誰かが代わりに対応してくれることもほぼありませんし、納期が通常より数ヶ月遅れることも当たり前です。

なのでその時期は休暇に入ってしまう前に何とか発注しなければなりません!(T ^ T)

インテリア業界に転職したばかりの頃はびっくりしたのですが
最近はそうあるべきだと思うようになってきました。



大工さんの休憩時間が多いのも、体力回復や集中力の低下によるミスや事故を防ぐ為。
職人さんも、しっかりと休息を取ることでパフォーマンスも上がると思います。
(まあこれはどのような職業にも言えることではありますが、、)

しっかりと職人さんの労働時間を守る分、お待たせしてしまうお客様には良いモノづくりをすることで還元する。

職人さんはワークライフバランスを保ちながら誇りをもって仕事ができる。
そんな親の背中を見て育った子供達は、極々自然と職人への道を進むー。


セミナーでのお話の中で、私はこのような良い循環が天童木工と天童市を支えているのかなと感じました。




近年、インテリアへの関心が高まっている影響か工場見学に訪れる一般のお客様が増えているそうで、昨年は1万人もの方が訪れたそうです!
天童市の観光地の1つにもなっているようですね^^

長年築き上げたこの良い循環がずっと続き、日本の技術やデザイン力が国内外にもっと広がっていくと良いな。

話を伺うにつれて私も天童木工のことがもっと知りたくなってしまいました。
G.Wは山形旅行に行こうかな♪

天童木工 (http://www.tendo-mokko.co.jp/
LONG LIFE DESIGN 1 – 47都道府県の健やかなデザイン展 -( http://www.hikarie8.com/d47museum/2018/11/long-life-design-1-47.shtml